「値決めは経営である」

 新商品・サービスを開発するにあたり「価格はいくらにしよう?」と迷うことはあるかと思います。

 

 価格設定の方法は概ね3つくらいでしょうか。

①コストからアプローチする

販管費など諸経費をベースに利益率を決める。

 

②需要からアプローチする

顧客はいくらまでなら支払っても良いかリサーチするなどして決める。

 

③競合との比較からアプローチする

競合の似た商品・サービスと比較して決める。「2時間飲み放題コースは120分4,000円」「タイヤ交換は1本1,000円」など相場が決まってる場合はそれに引っ張られがち。

 

 とはいえ、京セラの創業者・稲盛和夫氏の有名な言葉「値決めは経営である」(『稲盛和夫の実学』(日本経済新聞社)より)で表されるように、価格設定は本当に重要です。

 

 本書の言葉を借りれば「値決めは単に売るため、注文を取るためという営業だけの問題ではなく、経営の死命を決する問題である。売り手にも買い手にも満足を与える値でなければならず、最終的には経営者が判断すべき、大変重要な仕事である」というように、経営の継続を決める重要な問題なわけです。

 

 よくある商品開発の話が「良いものを、安く」。

 

 気持ちはよくわかりますが、結果的に「安い商品」というイメージをユーザーに与えてしまい、後から価格を上げようにも上げられなくなるということ。その商品の価値がユーザーに伝わっていれば、安易に安くする必要はないのではと思います。

 

 企業のブランディングと併せ、価格設定はじっくりと考えていきたいものです。