「新しい」は価値が重要

 プリウスは「21世紀に間に合いました」という斬新なキャッチコピーを引っ提げ、世界初となる「量産ハイブリッド自動車」として1997年秋に誕生しました。開発は約2年だそうです。

 

 詳細は『プリウス』の創造。それは21世紀モデルへの挑戦だった」をご覧いただくとわかるのですが、プリウスが単なるニューモデルの車というだけでなく、「環境性能」という新しいブランド価値を生み出したということがわかります。

 

 それも、21世紀の幕開けという奇跡的な瞬間に、です。

 

 プリウスが単なる目新しさだけであったならユーザーの目は一時的にしか惹けなかったことでしょう。しかし「環境性能」という「新しい価値」が車に、そしてトヨタという企業についたからこそ、初代で約12万台、2代目が約120万台、3代目が約168台と販売台数が伸び続けたのだと思います。

 

 新しい商品・サービスは少し形を変えるだけでも「新しい」と言えますが、そこにしっかりと「価値」が生まれているかが大事ですね。